第Ⅱ期 授業開始集会

平成24年8月21日(火) 第Ⅱ期授業開始集会を行いました。

長く暑かった夏休みも終わり、本日より第Ⅱ期がスタートしました。

Ⅱ期のスタートにあたり、生徒会の佐々木 侑加さんが、生徒代表としてお話をしてくれました。

佐々木 侑加さんのお話

みなさん、夏休みは自分にとって、有意義なものになったでしょうか?
私は夏休みで印象に残ったことは二つあります。

1つ目は塾の先生に勧められて一冊の本を読んだことです。
本の題名は『永遠のゼロ』。おおまかなストーリ―を少し話します。終戦から60年目の夏。26歳の健太郎はフリーライターの姉から戦争で死んだ祖父・宮部久蔵の事を一緒に調べてほしいと頼まれ引き受ける。宮部の調査していくなかで宮部は天才的な零戦の航空兵だったが、常に自分の死を恐れ何よりも自分の命を大切にする臆病者だということがわかってきた。しかし宮部の特攻で死んだ。なぜ自分の命を一番大切にしていた彼は特攻に志願し亡くなったのか、その謎が解ける時にどのような真実が浮かんでくるのか。…というストーリーです。私はこの本を読んでみて、戦争はどれほど残酷なものだったのかを感じ、なぜ日本は無謀な挑戦をしてしまったのかということを不思議に思いました。しかし、読んでいく中で日本にとっては無謀な挑戦ではなく、勝算があったのだとわかりました。勝算があっても挑戦をするからには油断せず、常に努力し続けるべきだと思います。そして私が一番皆さんに伝えたいのは『軍隊の人々も私たちと同じだった』ということです。よく昔の軍人はお国の為なら死んでも構わないと思っていた、という話を耳にしますが、本当に死んでも構わないと思っていた軍人はいるのでしょうか。実際私たちと同じ人間なのだから死ぬことには絶対恐怖を感じると思います。生きたい、という最低限の願いさえ叶わなかった日本は一体どのような時代だったのでしょう。そのことをこの本を読んで一番に感じました。夏休みには終戦記念日、お盆がありました。1年に1度でも、その方々に感謝するきっかけとなっていたらいいと思います。そして、当たり前のことにも感謝できるように普段から過ごして行きましょう。

2つ目はロンドンオリンピックです。
私は中3で受験生にも関わらず、夜遅くまでオリンピックの中継を見て寝不足の夏休みを送りました。私はオリンピックの中で個人的に体操の内村航平選手を応援していましたが、一番印象に残っているのはフェンシング男子フルーレ団体の準決勝です。準決勝では世界ランク7位の日本対世界ランク3位ドイツでした。そして最終第9試合33-30の日本が3点リードでの代表は北京オリンピック以来有名な太田雄貴選手。始めは順調にポイントを取ったものの残り9秒では38-40と相手が2点リード。ここからドラマのような展開が待ち受けていました。なんと太田選手が残り1秒で40-40の同点とし延長戦へ持ち込んだのです。延長戦では1分で先に1点先取した方の勝ちとなります。そこで太田は1点先取してドイツに勝利しました!!決勝戦ではイタリアとの激闘の末敗れ、銀メダルになってしましましたが、私は準決勝を見てとてもゾクゾクしました。太田選手を見ていると最後に何としてでも勝ってやる!!という強い意志を感じました。そして彼は諦めなければ、夢は叶う、結果はついてくるということを証明してくれたと思います。私も受験まであと半年しかありませんが、今は無謀だと思う挑戦でもしてみたいと思いました。みなさんも今の自分には無理だ、できるはずがないと思っていることはありませんか。そう思っていることでも、ぜひ挑戦してみてください。成功しても失敗しても、必ず自分の成長に繋がるはずです。
これから、大きな行事がたくさんありますが、一人一人が自分の力を発揮し、協力して頑張って行きましょう。