第Ⅳ期授業開始集会について

1年間のまとめの第Ⅳ期に向けて

平成25年1月15日(火)に、第Ⅳ期の授業開始集会が行われました。今年度のまとめや進級や進学に向けた意気込みを、全校生徒で共有しました。新たな年を迎え、目標を新たにしました。

生徒会副会長の橋本憧大くんのお話

 新年を迎え、東日本大震災を見直したり、勉強や生活面を見直したりと、今までを見直すようになりました。一般的に使う「見直す」という言葉は「改めて見る」という意味で使われていますが、国語辞典に載っている意味では「改めて見る」の他に「新しく価値を見つける」という意味があります。つまり、この期間は自分の周りを見直す期間であり、価値を見直す期間でもあるんです。

自分の価値を見直すとは、具体的にどういったことをするのでしょうか?テレビでよく見る有名人を思い浮かべてください。スポーツ選手や芸能人、歌手などなんでもかまいません。今思い浮かべているたいていの有名人には、多くのファンや支持者などがいて、ファンメールやツイッターなどで評価されています。 しかし、中にはよく思っていない人や「もっとこうして欲しい」などのメッセージが届いていたりするんです。

僕はテニスプレイヤーの錦織圭選手を思い浮かべました。彼は今、日本を代表するテニスプレイヤーとして活躍していて世界ランキング18位の選手です。普通、テニスというスポーツは日本人にとって不利なスポーツと言われています。なぜなら、アジア圏の人はヨーロッパや南米の人と比べて身長が低い、腕が短いといった点で差が出るからです。錦織選手はその差を人の2倍動くダイナミックなプレーで補っています。例えば他の選手なら諦めてしまうボールでもスライディングしながら打ち返すというスタイルです。しかし、そのプレーには限界があります。膝にとても負担がかかりケガをすることが多いんです。そのせいで試合を辞退したことが度々あったり、プレースタイルを指摘されショックで勝てない時期もありました。自分のプレーを変えると負ける、今のプレーを続けないと勝てないそんな悩みと戦っていたんです。普通の選手はケガを「敵」と捉えています。それに対して錦織選手は「ケガは仲間」と答えました。プラスな考えで自分を変えなかったんです。だから彼は今、自分を出すことができ世界から評価される選手になりました。

話は戻りますが、自分の価値を見直すとは具体的にいうと、彼のように自分が思う自分の良さ、自分だからできることを見つけるということです。是非この第IV期、自分の価値を見直してみて下さい。時には周りの考えに振り回されたり、失敗をする事もあると思います。 それでいいんです。 錦織選手も一時は周りに動かされていましたし、僕も冬休み前に生徒会内で失敗をしました。その失敗は決して無駄ではないんです。皆さんも合唱祭の練習の時に何度も失敗しました。だからこそ最高の歌を創る事が出来たのではないでしょうか。また、失敗をしてもそれを許してくれる学級の仲間がいます。特に三年生の皆さん、色んな悩みがあると思います。その悩みを分かち合い、励まし合うのが仲間です。仲間同士で悩み、支え合い、時には自分を見つめながらこの第IV期を過ごしていきましょう。残り少ない期間だからこそこの仲間に出会えた運命を大切にしてください。