JICA(国際協力機構)の視察団が来校

JICA(国際協力機構)の視察団が来校

 平成25年10月31日(木)に、JICA(国際協力機構)の視察団が来校し、本校の授業を見学しました。このたびは、日本における中学校の教育の現状や、これからの中学校教育の在り方を考察する一環として来校されました。また、本校の第2学年の生徒が、総合的な学習の時間の一環として、視察団の方と、日本の文化の紹介や本校の学びを紹介する交流会を行いました。

 視察団が見学した授業は、数学科と理科の授業です。第2学年の数学科の授業は、本校の研究主任である上田雅也教諭が、タブレット端末(iPad)を活用しながら、どのような四角形であっても、その4辺の中点を結んでできた四角形が平行四辺形であることを証明する授業を行いました。学習の流れは、学習計画(数学学習案.pdf)をご覧ください。
 生徒は、タブレット端末を使用し、四角形をさまざまな形に変形させても平行四辺形となる状況をみて、歓声を上げていました。同時に、「なぜ、どのような四角形であっても、内接している四角形が平行四辺形になるのか」「内接する四角形が、長方形やひし形、正方形になるのは、もとの四角形がどのような形のときなのだろうか」といった疑問が生まれました。既習事項である中点連結定理を用いることで、課題解決に向かうことができました。
 上田教諭は、「数学科の学びとして、公式や証明の手順を覚えることも大切だが、既習事項を活用し、実際に操作、実験を通し試行錯誤して課題を解決する力を養うことも大切です。」とお話されていました。また、「課題解決に迫る過程において、生徒自らの思考・判断をもとに、自分自身や仲間に働きかけることが大切であり、他者との関わりを大切にした学びを目指しています。」ともお話をされていました。

 理科の授業では、小路美和教諭が授業公開を行いました。第1学年の理科の授業では、植物が光合成をおこなうときに、二酸化炭素を取り入れることを確かめる実験を計画し、仲間と3つの実験を分担し、その結果を結び付けて結論を導き出すことをねらいとした授業を行いました。学習の流れは、学習計画(理科学習案.pdf)をご覧ください。生徒は、仲間の複数の実験結果から、光合成には原料として二酸化炭素を取り入れていることを導き出し、課題解決を図ることができました。
 小路教諭は、「生徒自らが解決のための方法を考え、探究することがこれからの理科学習には必要な力の一つです。」とお話されていました。また、「生徒が主体的な学びを展開するには、自然現象を的確に捉え、その根拠や隠された事実は何であるのか疑問をもつことで、自分で解決してみたいという思い生まれるのです。」ともお話をされていました。

文責 ホームページ担当 高橋 正年

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